夏がゆく

夏がゆく

週末、また車を走らせてバルト海へ向かった。

細い雲がいく筋も流れ、
草花は黄色く染まりはじめていた。
ときどき、木の葉が一、二枚落ちてきた。

市街地を抜けると、道は次第に細くなっていった。
やがて、林の中を走るのは私たちの車だけになった。

木々の梢の間から、陽の光がまだらにこぼれていた。
聞こえるのは、車輪が路面を擦る音だけ。

風は冷たく、水も冷たかった。
泳ぎ終えて岸に上がると、急いでタオルを羽織り、陽の当たる場所に立った。

海辺の人が減り、船も減った。