風が立つ

風が立つ

淡い青の空が、静けさを増していた。
厚い雲は、墨を水に落としたように、ゆっくりと広がっていた。

一陣の風が吹いた。
道端の草を揺らし、
木の葉を吹き落とし、
陽射しに残る暖かさを吹き散らしていった。

ただ、たわわに実をつけたリンゴの木だけが、枝を重たげに垂らしていた。

リンゴの木

心は広く、体は丸く。

年の前半、せっかくジムで絞った腰回りも、ひと夏でいつの間にかまた一回り太くなっていた。