六月のスウェーデンは、ようやく描き上がった一枚の絵のようだ。
初春から、大地はゆっくりと彩られてきた。
ここに色を一つ足し、あそこに光と影を重ねながら。
さまざまな花が咲いては、また散っていった。
六月になると、
森も、草原も、木々も、すべて緑になった。
湖の水は澄み渡り、小舟がぽつりと浮かび、水鳥が水面をかすめていく。
大きくて低い雲が、薄青い空の下をゆっくりと流れ、
牧場の牛や馬が、頭を下げて草を食んでいる。
遠くから眺めると、世界全体がどこまでも広く、静かだ。
夏至の夜、この絵はついに完成した。
人々は一晩中祝い、湖畔で、草原で、庭先で、歌い、踊り、酒を飲む。
この瞬間を、なんとか手の中に留めておこうとするように。
真夜中の空は、まだ白みを帯びていた。
あの雲もまだ、そこに漂っていた。
風がそっと吹き抜け、夏の気配に満ちていた。
でも、認めないわけにはいかない。
この夜から、昼の光は少しずつ、指のあいだからこぼれ落ちていく。
どうしても掴まえられない。