夏が終わった

夏が終わった

ここ数日の風が、
空の雲を散らし、
夏の熱を静かに連れ去っていった。

その風に触れたとき、
夏は終わったのだと、
ようやく気づいた。

道端の草は少しずつ黄ばみ始め、
フランスギクだけが、
風に揺れ続けている。
ほかの花々は、
いつの間にか静かになっていた。

六月。
スウェーデンは、一枚の絵がゆっくりと広がっていくようだった。
深い緑に、やわらかな黄色が寄り添っている。

七月。
淡い青空に白い雲がゆっくりと流れ、
湖面にはやわらかな光が揺れる。
木漏れ日は、
苔の上を静かに流れていく。
花々が、そこかしこで咲いていた
気がつけば、
もう、その絵の中を歩いていた。

八月。
風が吹き、
そっと、その一枚の絵をしまっていった。