運河の街として知られるアムステルダム。
「北のヴェネツィア」とも呼ばれている。
夕陽が斜めに差し込み、雲が淡い青空にゆっくりと浮かんでいた。
遊覧船に乗り、縦横に張り巡らされた運河を進んでいく。
両岸にはさまざまな表情の家々が並び、窓ガラスがきらきらと光を返している。
岸辺の木々は、水面に静かな影を映していた。
街を歩く人がいる。
自転車を走らせる人がいる。
岸辺に腰を下ろし、陽だまりの中でくつろぐ人がいる。
船が市街地を通り過ぎるころ、
駅前には人の流れが絶えず、列車が行き交っていた。
一機の飛行機が頭上を横切っていく。
夏の夕暮れ。
静かに、この水の上を漂っていた。